診療科・医師紹介
呼吸器内科
役職 医師名 |
卒業年 | 所属学会(資格) | |
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副院長
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平成8年 |
日本内科学会(総合内科専門医、認定内科医、内科指導医)
臨床研修プログラム責任者養成講習会修了者 |
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病棟医長 冨田 勇樹 |
平成16年 | 日本内科学会(内科認定医) |
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医師
鈴木 博貴 |
平成26年 | 日本呼吸器学会(呼吸器専門医) |
医師
寧 洋儀 |
令和4年 | 日本内科学会
|
呼吸器内科では、肺癌、肺炎、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎、気胸などの呼吸器疾患の診断、治療を行っています。
肺癌の診断においては、主に気管支鏡検査による正確な病理診断と、分子標的薬の選択に必須の遺伝子検査を行い、手術の可能性について呼吸器外科とも協議したうえで治療方針を決定します。手術困難な肺癌患者さんの化学療法においては、抗癌薬、分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害薬を組み合わせ、最新のエビデンスにもとづいて治療の選択を行い、化学療法部や薬剤部とも協力し副作用に十分留意しながら治療を行っています。
肺炎、慢性呼吸器疾患の二次感染においては、肺炎ガイドラインに基づいて抗菌薬を選択し治療をすすめます。重症呼吸不全を伴う場合はNPPVなどを用いて高度な呼吸管理を行い、他診療科と協力して厳重な全身管理を行っていきます。また早期の回復をめざして、リハビリテーションや嚥下訓練を並行して行っていきます。
気管支喘息、COPDにおいては、近年進歩のめざましい吸入薬を中心とした外来治療で長期管理を行います。また急性増悪時には必要に応じてすみやかに入院治療を行います。
間質性肺炎においては、画像検査や血清学的検査、気管支肺胞洗浄検査を組み合わせて、正確な病型診断を行い、ステロイドや抗線維化薬による治療適応を検討します。呼吸不全が進行した場合には、在宅酸素療法の導入を行い、生活の質改善をはかります。
気胸においては、呼吸器外科と連携し手術を含めて迅速に治療が完了するよう配慮しています。
対象疾患
- 肺癌
- 間質性肺炎
- 肺炎
- 喘息
- 慢性閉塞性肺疾患 (COPD)
肺がんに対する検査
肺癌をはじめとする呼吸器疾患の診断のため、気管支鏡検査を行っています。原則として鎮静薬を使用し、苦痛が少ない検査をめざしています。
新しい気管支内視鏡技術として、縦隔リンパ節や中枢病変の診断に用いるEBUS-TBNA(超音波気管支鏡ガイド下針生検)と、末梢小型病変の診断に用いるEBUS-GS(ガイドシース法併用気管支腔内超音波ガイド下生検)を導入し、安全で正確な診断をめざしています。

名古屋記念病院 呼吸器内科の強み
①肺癌診療について 肺癌の薬物治療において、分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害薬をはじめとした多くの治療薬が近年登場し、高い治療効果が期待できるようになってきました。気管支鏡検査などの生検検体を用いて病理検査や遺伝子検査を行い、ガイドラインに基づいて適切な治療薬を選択し、副作用に十分配慮しながら化学療法を行っています。また手術適応のある肺癌患者さんについても、呼吸器外科と連携し、術前・術後化学療法を行っています。
癌の悪化や体力の衰えなどで、化学療法が困難となった場合には、患者さんとご相談の上で、苦痛緩和を主とした治療へ移行することがあります。体や心のつらさを共有し、適切な緩和医療を受けられるよう、緩和ケアチームと連携してサポートをおこない、ホスピスなどの緩和ケア病床へスムーズに移れるように医療社会事業相談室に介入を依頼しています。
癌治療は多職種によるチーム医療により、安全性を保ち、かつ高い効果が得られるものと考えています。関係するスタッフによる多職種カンファレンスを定期的に行っています。
②気管支喘息について
喘息の治療は、吸入薬を主とした新しい治療薬が次々と発売され、患者さんに合ったデバイスや剤形を選択し、きめ細かく指導を行い定期的にフォローしています。呼気一酸化窒素測定(FeNO)機器を導入し、喘息患者さんの診断補助および治療効果の指標として活用しています。また重症喘息の患者さんへ生物学的製剤の注射薬の導入により症状を大幅に改善することが報告されております。高価なお薬であり、患者さんとよく相談しながら導入を行っています。

外来・入院患者数
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2024年度 |
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外来患者数 |
6,034 |
入院患者数 |
541 |
呼吸器内科入院患者疾患内訳(2024年度)
入院化学療法件数
2024年度 |
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47 |
気管支鏡検査件数
2024年度 |
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38 |