外来化学療法室
自宅での日常生活と、抗がん剤治療を両立する。
名古屋記念病院では、2007年から、病院3階に外来化学療法室を設置し、大腸がん、胃がん、肺がん、膵臓がん、胆道がん、骨髄腫、リンパ腫などの様々ながんやリウマチ、炎症性腸疾患など癌以外の疾患も治療しております。
通院で治療を受けながら、安心して自宅での日常生活が送られる用に取り組んでおります。
1.外来化学療法室を利用して化学療法を受けるには
外来化学療法室では、がんやそれ以外のリウマチ、炎症性腸疾患などの治療を受けている患者さんの治療を行っております。また、当院では原則的に初回の化学療法は入院で行い、安全に治療が続けられることを確認した上で外来化学療法へと移行していただいております。治療は、患者さん一人ひとりで様々ですから、患者さんに合った治療スタイルを選択する必要があります。そこで、まずは主治医へご相談ください。外来化学療法が適切な場合には、主治医からの申し込み後にスタッフが、ご説明・ご案内に病室へお伺い致します。。
外来化学療法室利用の概要
治療当日は医師の診察を受けます。その後、医師の指示を受けて調剤を開始しますので、次回の予約表を受取いただき、3Fの外来治療質受付へ移動をお願いします。治療の準備ができ次第、ベッドまたはチェアへご案内し、抗がん剤投与を開始します。治療が終了しましたら、処方箋・次回の予約などの確認⇒会計⇒帰宅となります。
2.安心して外来治療を受けていただくために
外来化学療法室では、投薬を安全確実に行うために万全の確認体制をとっております。ただ、治療を正確に行うだけではなく、患者さん一人ひとりの状態をきちんと把握できる用に努めております。更にご帰宅されてからの心配事に対応するよう、電話での相談を受付けております。(平日 9:00~17:00)
- 治療室にお越しいただいた時点で感じていらっしゃる、辛さや生活の支障の度合いをお伺いしています。
- 前回投与から、今回の来院までに合った副作用や生活の不都合を治療中に確認し、患者さんの病状の変化について、時間を追って把握できるようにしています。
- 常駐の看護師が、投与中の副作用管理と安全確認を行い、化学療法室の担当医と主治医が連携してサポートしています。
- 化学療法室担当の薬剤師による服薬指導を行っています。
- 緩和ケアチームによる疼痛ケアや、医療相談室による社会的支援の相談など、癌治療と密接に関連する領域と連携を取っており、ご家族も含めて対応しています。
化学療法には少なからず副作用を伴うこともあり、早期に対応することで大きなトラブルを防ぐことができるかもしれません。治療に関する心配なことやお困りごとがございましたら、我慢しないで、遠慮しないでお早めに外来化学療法室スタッフへご相談ください。
3.外来化学療法実施状況
4.標準的治療の実施について
当院では、我が国に多いがん及び、その他の悪性腫瘍に対して、標準的な治療を安全に行えるように、また標準的治療が確立されていないケースにも、根拠に基づいた治療を実践できるようにがん化学療法プロトコール管理委員会を設置しております。