専門性への取り組み
ジェネラリストとしてナースキャリアを積んだら、スペシャリストとして専門性を高めます。
院内外での看護部の取り組みを紹介します。
緩和ケアチーム
がんによって引き起こされる苦痛の緩和に取り組むことで、がんと共に生きる方たちのサポートを行っています。支援としては、緩和ケアカンファレンスを行い、患者さんご自身の生活の質を低下することなく、安心してがん治療が受けられる体制づくりに努めます。また知識と技術の向上にも努めています。
ハートチーム
心筋梗塞・不全などの心臓病は、内服薬や生活習慣の改善など継続を必要とします。そこで、2016年にハートチーム活動を開始しました。メンバーは、医師・看護師・薬剤師・栄養士・理学療法士などの多職種です。入院中は、心不全手帳を活用して生活指導を行っています。心臓病教室(1回/月)では、疾患・治療については医師、生活指導に関しては看護師が担当しています。外来継続看護では、自宅での生活状況をアセスメントし、医師と情報共有を行っています。患者さんとご家族に寄り添いながら、個別性にあわせた指導を心がけています。
RST(呼吸療法チーム)
医師や看護師・臨床工学技士・理学療法士がチームを組み、呼吸療法に関する学習会を院内で開催しています。学習会の内容は豚の肺を使用した学習会や人工呼吸器のトラブルシューティング、COPD患者の呼吸介助法など様々な分野の学習会を通して『呼吸療法』に関する知識や技術が習得できるように取り組みを行っています。
NST(栄養サポートチーム)
医師や看護師、管理栄養士、薬剤師、理学療法士などが医療チームを組んで、患者さんの栄養評価を実施し、栄養状態の改善に向けて検討し、言語聴覚士は摂食嚥下訓練も行います。
糖尿病指導チーム
当院は、糖尿病の教育入院を実施しています。病棟・外来を通じて「糖尿病療養指導士」の資格を持つ看護師を中心に、患者さんがよりよい社会生活が送れるために、個別に患者さんに合わせた指導を心がけています。
認知症ケアチーム
社会の高齢化に伴い当院でも認知症患者さんは急増しています。入院という環境変化や身体症状による苦痛、治療を受けることは不安を伴い混乱を招きやすくなります。その人がその人らしく安心して療養できるために多職種で支援しています。病棟ラウンドやカンファレンス、勉強会を行い認知症ケアの質向上にも努めています。