院長ごあいさつ

 新生会第一病院は、144床の亜急性期病院で、「モア・ホスピタリティ、モア・ハッピネス」(ホスピー)を合言葉に地域医療に貢献します。超高齢社会となり、本邦ではフレイルおよびオーラルフレイル対策が喫緊の国民的課題となっています。当院は腎臓病・透析療法の専門的医療を提供していますが、透析患者においても高齢化が進んでおり、近年、高齢者医療、緩和医療の体制整備に力を注いでいます。院外の歯科専門医・歯科衛生士の協力を得て、患者さんの口腔ケアの質向上を図るとともに、医師・看護師・管理栄養士など多職種からなる「嚥下・口腔ケアチーム」が嚥下内視鏡を活用して誤嚥対策を行っています。セラピストはAIなどの最新技術を利用して、フレイル対策に取り組んでいます。また「緩和ケアチーム」、「スキン・フットケアチーム」などの多職種チームが、疼痛や認知機能低下などの症状緩和、皮膚や足・爪のトラブルに取り組んでいます。外来では、看護師・管理栄養士が中心となって腎臓病および糖尿病など生活習慣病の患者指導に力を入れており、腎臓病教室・糖尿病教室を定期的に開催して、地域のみなさまにアップデートした情報提供を行っています。また透析患者のバスキュラーアクセスのトラブルには、専門医が高い技術をもって対応します。
 新生会第一病院では、各職種が協力して、その特色を生かして、近隣の急性期病院をはじめとする医療機関や福祉施設と緊密な連携を図り、患者さんお一人おひとりの人生をたいせつにする医療を心がけています。同時に、病院に勤務するスタッフが医療人としての誇りが持てる、働き甲斐のある職場づくりをめざします。職員一同、日々、チャレンジ精神をもって、新たな健康文化の創造に取り組んでまいります。

 

院長 伊奈 研次

 

 

 

プロフィール

伊奈 研次(いな けんじ)

 

学歴

1983年3月               名古屋大学医学部卒業
1997年10月             名古屋大学大学院修了

 

 

 

職歴

1983年6月~            国立名古屋病院 臨床研修医
1985年6月~            国立名古屋病院 消化器科
1987年4月~            名鉄病院 消化器科
1992年10月~          米国オハイオ州クリーブランド・クリニック消化器科 research fellow
1993年10月~          米国オハイオ州ケースウェスタン・リザーブ大学消化器科 research associate
1997年10月~          名古屋大学 消化器科
2004年7月~            名古屋記念病院 化学療法内科部長
2010年4月~            名古屋記念病院 副院長
2021年4月~     新生会第一病院 院長

 

 

所属学会

日本内科学会/米国内科学会/日本病院総合診療医学会/日本消化器病学会/日本消化器内視鏡学会/日本臨床腫瘍学会/日本がん治療学会/日本緩和医療学会/日本サイコオンコロジー学会/日本老年医学会/日本感染症学会/日本人類遺伝学会/日本透析医学会

 

 

学会評議員

日本消化器病学会評議員

 

主な資格

総合内科専門医/FACP/日本消化器病学会専門医・指導医/日本消化器内視鏡学会専門医・指導医/
がん薬物療法専門医/緩和医療専門医/日本老年病学会専門医/日本感染症学会専門医/登録精神腫瘍医