肺がんから身を守る会
お知らせ
肺がんは早期発見することによって救命することができます。そのため従来、定期健診で胸部レントゲン写真を撮り、肺がんを早期発見する努力がなされ、それなりの効果をあげてきました。近年少数の地域で、通常の場合精密検査に用いるコンピューター断層撮影装置(CT)を用いて検診を行うシステムが発足し、肺がんをより早期のうちに発見できるという実績が示され、その著しい効果が注自されています。
肺がんは大変悪性度の高いがんで、健診以外の発見、つまり症状が出てから受診して発見された場合、5年生存率は10~15%と言われています。これに対し、これまで一般に行われてきた胸部レントゲン写真による検診で発見された場合、5年生存率はほぽ40%、一方先に述ペたCTを用いる検診では、5年生存率80%以上という実績がしめされています。CTでは通常のレントゲン写真では発見出来ない小さな早期肺がんが発見され、その早期肺がんのうち3分の2は同時に撮ったレントゲン写真では異常を指摘出来なかったと言われています。また、肺がんにはCT検査では発見されにくい「肺門がん」があります。これは喫煙者に多く、がんの早期から療の細胞診が陽性となる率が高く、喀痰細胞診による早期発見が有効です。この様にして発見された早期肺門がんの予後は、5年生存率が95%以上と極めて良好です。
私共は今回CT検査と喀痰細胞診を組み合わせた会員制のシステム「肺がんから身を守る会」を立ち上げました。定期的に検診をすることによって、より早期の肺がんが発見され、肺がんから安全に身を守る事ができますので、是非皆様に入会して頂くことをお勧めしたいと思います。
肺がん死亡率ゼロへ
「肺がんから身を守る会」では地域の皆様の肺がんによる死亡率ゼロを目標にしております。当会では、より多くの方に肺がん検診を受けていただくために最新鋭マルチスライスCTによる肺がん検診を始めました。マルチスライスCTは高速撮影、高精細画像、低被曝線量の実現により患者さんへの負担を最小限におさえ、診断能力を大幅に向上させています。 また、胸部×線写真では発見できない数ミリの肺がんも見逃しません。
【画面左】
症例1.胸部X線写真では指摘困難だが、CTで淡い濃度の陰影として検出された肺がん。
【画面右】
症例2.胸部X線写真では指摘困難だが、喀痰細胞診で悪性細胞が検出された肺がん。
健診が精密検査に
従来の健診では異常な部分が認められた場合、精密検査として高分解能(病変部を明療に描出)CTを後日に撮影し診断をしていました。マルチスライスCTは大量な高精細な情報を持っているため、当初より高分解能な画像ができ精密検査は不要です。精密検査の省略により被曝軽減は勿論のこと医療費の軽減にもつながります。
会員の条件
※1つでも該当項目がある方は入会されることを、是非お勧めします。
- 40歳以上の男性、女性
- 多量の喫煙者
- 呼吸器の自覚症状をお持ちの方
- 家系にがん歴のある方
会員特典
健診に関する相談を専門家医師に受けることができます
会費
検診年1回コース 20,000円
お問い合わせ先
医療法人名古屋記念財団 名古屋記念病院
肺がん検診受付
〒468-8520
名古屋市天白区平針四丁目305番地
TEL 052-804-5768
お問い合わせ受付時間 月~金(祝日を除く) 13:00~17:00